街並と天空   

『夢と夢をつなぐこと・・・』

それが私達のモットーです。
トータルプラン長山の仲介


賃貸物件にするか?マイホームを持つべきか?

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 『賃貸とマイホーム、どちらがいいのか・・・?』 皆様一生涯のうち、一度は悩むところだと思います。実際に私共へ、このような相談に来られるお客様も大勢いらっしゃいます。そのような御相談を承った際、私共はお客様の一定の情報(年齢や年収など)のみを聞き出して、すぐに「お客様は、○○にすべきです!」などと申し上げることはありません。
 なぜなら、なんと云いますか・・・、当たり前の事なのですが、お客様お一人おひとりの思考や感覚的なもの、あるいはポリシーとも云うべきものや、世代的に培われた感覚的なもの、生まれ育った住環境(心の原風景とでも云うべきか)、ご自身やご家族の現在または将来予測できうる住環境、現在の社会における諸状況など・・・。このように文章にしてしまうと、止めどもなく抽象的な感覚・感想的なものと数多くの情報や要因について、出来うる限りそのお客様のペースでお話し頂いた上で、私共よりその時点での社会の動勢や近隣不動産の一般動向などを資料等とともにお話しさせて頂いて、最善の方法を導き出すためです。

 さて、本題に話を戻します。
 一つに、不動産を資産価値として現時点において総額○○○○万円位とみる方法があります。マイホームを単に資産価値として考えた場合は、一般的に近隣の不動産価格の動向が大きくその価値に作用します。これは、あくまでも一つの考え方ではありますが、一般不動産価格が上昇していくのであれば、賃貸物件を借りている場合よりマイホーム購入の方が、その時より将来に向かい有利となり、また逆に、一般不動産価格が下降していくのであれば『まぁ、あせらず賃貸に暮らしていよう・・・。』という考え方もできます。ただし、この場合に注意しなくてはならないことは、不動産価格が低迷していると一般的に、不動産購入のお客様全体の範囲が広がってくるため、結果的に不動産を買い求めやすくなるチャンスが増大することと、ご本人の状況や年齢などによる一般的な不動産購入の時期というものも考えなくてはなりません。
 このような特定の社会や個人の将来の予測は非常に困難ですが、今後日本の人口動態(構成)的に云うと、少子高齢化が進んでおりますし、当面の間、国の方針として外国からの定住者が増加していくなどの転換がみられない限り、特定の優良人気エリア物件を除いての不動産価格上昇は一般的に考えにくいところでしょう。ただし、土地を中心とするインフレは考えにくいのですが、国際的な円(貨幣価値)の低下によるなどのインフレが起こった場合などは、マイホーム購入が有利になってくるケースも考えられます。また、私達のこの社会が正常な機能を有する以上、マイホームはどのような景気動向でも、一定の資産価値を有するということだけでなく、実際に購入し、暮らし始めることによって得られる日常生活そのものや、心の豊かさとも云えるご本人・ご家族の実感をも考慮する必要がかなりあると思います。そして、マイホームは賃貸の住まいと違い、ご本人の理想に近い住まいに暮らせるという点で、単にお金だけで計り得ないものがあります。一生涯のうちの、ある特定の空間や時間に豊かさを求める傾向が大きい現在、資産価値だけでマイホームの価値を計るのは、難しいところがあると云えるでしょう。

 長々と書きましたが、一番重要なのは、お客様自身の考え方・価値観です。下記にマイホームと賃貸の場合の一般的な、メリット・デメリット・そのどちらとも云えないもののうち、主なものを表にしてみました。どうぞ参考にして下さい。

晴れマークマイホーム購入のメリット

曇りマークメリットともデメリットとも云えないもの

傘マークマイホーム購入のデメリット


運用方法を切り替える際、景気動向が上下していようとも一定の資産価値がある。


 

自分の状況に合わせた建替えやリフォームが可能。


 

税制面(住宅ローン控除など)で優遇措置を適用できるケースがある。


 

配偶者や子供に現金より有利に相続できる可能性が高い。


 

団体信用保険加入であれば、万が一の際でも住宅ローンの返済はなくなる。



地価に連動して資産価値が変わってくる。(地価低迷時資産価値は下がるけれども、総体的にみて買い替えの場合など他の物件を購入できるチャンスが増えてくるとも云えます。


一般的に変動金利で住宅ローンを組んでいるケースでは特に高金利時に金利負担分が大きくなることがある。


会計的に云うと、建物は建築完了登記時より減価償却していきますが、自分が長く暮らすことを前提としたマイホームについて、これはあまり考えなくてもいいでしょう。


賃借しているのではないので、当然に大家さんなどへの配慮は必要ないのですが、自治会や管理組合などで近隣住民とのお付き合いはうまくしていきたいものです。特にアパート・マンションタイプは壁や床、天井で接しておりますので・・・。また、いろいろな意味でその地域の住民パワーのお世話になることもあります。



不動産以外の動産(自動車や物品など)と比べてしまうと、換金性・流通性が一般的に低い。


固定資産税等・管理費・定期的な修繕・メンテナンス費などの維持費がかかる。


晴れマーク賃貸物件を借りるメリット

曇りマークメリットともデメリットとも云えないもの

傘マーク賃貸物件を借りるデメリット


土地・建物を所有することによる固定資産税等・維持費がかからない。(ただし賃貸物件を利用する上での、いわゆる小修繕は別です。)


 

本人意思による自由な住み替えが可能。



日常生活上、隣接・上下階部屋(アパート・マンション等)、自治会や管理組合などで近隣住民とのお付き合いはうまくしていきたいものです。また、いろいろな意味でその地域の住民パワーのお世話になることもあります。



資産としての価値が作れない。(いつまで経っても自分の所有物にはならない。)


配偶者や子供に現金より有利に相続できる可能性が低い。


本人意思による自由なリフォームや建替えができない。(大家さんへの交渉や承諾等が必要となります。)


一般的に大家さんに対して一定の配慮が必要。


老後にその住まいを確保できなくなる可能性がある。


万が一の際(大家さんのやむを得ない事情や建物の朽廃、火災等の事故・災害、公共事業施工のための法律や命令で取り壊しや使用禁止等がある場合など)、借主としては突然の如く当座住み替える物件を探さなくてはならないような状況に迫られることがある。